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旧松本在住のちょっぴり珍ドコさん

鉄道の世界で"珍ドコ列車"という言葉がある。私も詳しくはよく知らず、写真で見たことしかないのだが、確かEF58にいろいろ1両ずつ、マイテやらオシやらくっつけてめっちゃくちゃな編成にしたやつだったと思う。
ネットでも検索したが、「珍ドコ列車とは」と詳しく解説したWebページはなく、友人談によれば「珍しいところへ行く、変わった列車のことで、運用される車両も珍しい車両の列車」だそうだ。

それではこの題材にした列車はこの定義からは外れてしまうが、松本運転所にいた183系電車の怪しい編成を紹介しようと思う。

これはある鉄道写真を見て、私もこのようなのを撮りたいと思っていたらあれよあれよという間に本物がなくなってしまったのだが、モデルはこちら。クリックすると大きくなる。



で、その写真の出所も怪しくなってしまったんだけれど(実はその写真が掲載された雑誌をどこかにやってしまいまして)、その写真は中央本線、塩崎をでて韮崎に到着する手前。鉄橋を渡るんですがこのあたりで、トンネルを出てきた183系9連を撮影した写真があったのである。その写真が掲載された本がなんだかご存知の方はご一報いただけると嬉しい。

さて、この編成のドコが怪しいかというと、まず先頭車を見て欲しい。純血の183系先頭車に100番台は存在せず、クハ183系0番台は39番までしか製造されていない。クハ182系という名前の反対向き車は存在せず、存在するクハ182系というのはこの標的となっているクハ183系と同じ類の車両だからだ。
この車両の運転台ではない側のドアを見ると、485系系列に見られるステップがついている。これは客車列車向けの低いホームに対応するもので、純血の183系にはないものだ。

ではこの車両は何ぞや。

この車両は過去、不足する183系先頭車を補うために異系列から改造された先頭車化改造車なのである。
「イカロス出版"名列車列伝シリーズ6"」の「あずさ&JRの振り子電車」


によれば、
「長野運転所に所属する「あずさ」用183系、「あさま」用189系は12両編成が基本だったが、一部列車の編成を短縮することにより「あずさ」「あさま」を増発することになった。不足する183系の先頭車は編成短縮によりねん出された485系の中間車、サハ481系100番台、サハ489系からの改造で賄うことになった。この485系中間車にクハ183系1000番台と同仕様の先頭車ブロックを接続、ドアを増設するという改造手法がとられた。種車のドアはそのまま残されているので、片側2箇所のドアのうちの1箇所にはステップが残っている。(中略)この改造先頭車は松本側が奇数形式のクハ183系100番台、新宿側が偶数形式のクハ182系0番台と命名され、それぞれ2両ずつが改造された。」(P91)
とある。

また、1986年11月改正の際もこの手法で先頭車が追加改造された記述がある。
「そこで、1985年改正のときと同じ手法、つまりサハ481系100番台、サハ489系にクハ183系1000番台と同じ運転台を取り付けて183系化して対処することになった。
 このときの先頭車化改造では、クハ183系100番台に加え、クハ183系150番台、クハ182系100番台の二つの新区分番台が生まれた。クハ183系150番台はクハ183系100番台と同じサハ489系を種車にした改造車だが、接続した先頭部ブロックがクハ183系1000番台仕様ではなく交直両用のクハ481系300番台仕様で、運転室後部のスペースが広くなっている。」(P94)

とのことだ。
というわけで、この車両の特異性がお分かりいただけるかと思う。
整理するとこういうことだ。


昭和60年
T481-100 → Tc182-0 (2両)
T489-0 → Tc183-100 (2両)

昭和61年
T481-100 → Tc183-100 (3両)
T489-0 → Tc183-150 (2両)(Tc481-300ユニット)
T481-100 → Tc182-100 (5両)

こうしてみると非常に多彩に及んでいることがわかるのだ。

そして今回、ここの画像でモデルとしている編成には、クハ182-104とクハ183-151の二つ、両者共に昭和61年に改造されたタイプである。
しかも新宿方のクハ182-104はグレードアップ改造が行われておらず、485系列特徴の高めの側窓であり、異彩を放っているのだ。

しかも、中間のモハユニットも新宿方2,3号車のモハ183、モハ182、共に1051番車はオリジナルの内装をとどめており、グレードアップ改造をされてない小窓タイプだ。

これは、指定席と自由席の格差をつけるためのアコモ改造で、通常、4号車は自由席の運用で、ある意味「当たり」の車両なのである。ちなみに繁忙期になると4号車は指定席拡大ということで指定席にされた車両だった。

個人的にはこの内容の編成が、オーソドックスな純血183系1000番台の編成よりも好きなのである。

そして、ここでは、この編成をBトレインで再現してしまおうという無謀な計画の前兆だったりして。



また意味のないブログの記事だこと...。
by trandiatec | 2005-11-02 21:05 | B Train Shorty
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